創業から約半年、最初の記事を書いてからあっという間に月日が経ってしまいました。振り返ると様々なことがあったのですが、過ぎてしまうと一瞬のことのようにも思えてしまいます。ずっと前のことがつい最近のように感じ、すこし前のことが過ぎ去った遠い過去のようにも感じてしまう、時の流れとは、いつも不思議なものです。
この半年の間に、いくつかの出会いに恵まれ、あらためて自らと事業の在り方を内省する機会にも恵まれました。
その時間の中で、事業をかたち作り、日々を重ねていくことは一つの旅なのだということに気付かされました。
それは、刻一刻と変わりゆく時代の流れを感じながら、時に形や歩み方を変えながらも、同時に変わることのない地図を大切に握り締め、一歩づつ歩みを重ねていく旅なのだと。
それはまた変化し続けることの大切さと、変わることのない地図があるからこそ、変わり続けることが出来るということへの気付きでもありました。
そして、その変わらない地図は、遠い世界にあるのではなく、他でもない自らの心の奥底に眠っているということも。
それは、詩人の茨木のり子が「みずうみ」という詩で綴っていた、「人間は誰でも心の底にしいんと静かな湖を持つべきなのだ」という一節の中にある「静かな湖」という表現がとても近しく感じます。
その「静かな湖」を見つめ、語りかける微かな声に耳を傾けた時、不思議と心が定まり、また新たな旅路に出ることが出来るのだと。
せわしない日々の中で、ともすれば掻き消えてしまう、そんな微かな声を大切にしながら、今年も旅を重ねていきたいと思います。
また今年は、お知らせ以外にも、日々の暮らしの中で、私たちが出会った美しいものや様々な気付き、物語のかけらを綴っていきたいと考えています。
ご縁があり、私共のウェブサイトを訪ねて下さった皆様、折を見てまた伺って頂けると幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い致します。