本年、最初の記事となります。
またしても月日が流れてしまいました。
京都は、まだまだ寒さが残ってはいますが、底冷えのするような寒さはすっかり消え、穏やかな春の陽気を感じられる、ゆっくりとした時間が流れています。
いつもは観光に訪れる方々でひしめき合う、京都の桜の時期も、今年もまた昨年同様、いつもより静かな時間が流れていました。
さて本日は、訪れて下さった皆さまに、ささやかなお知らせをしたく、筆を取りました。
と、その本題に入る前に、少しばかし余談を。
今から約1200年ほど前の794年。
京都に都が置かれました。それから幾重もの季節を巡りながら、今年で1227回目の春を迎えたことになります。
そうやって重なりゆく月日を振り返ってみると、「人が一生の内に出会える春の数は、一体どれくらいなのだろうか。」そんなことを考えさせられます。
そして、いつも当たり前のように迎える、この美しい季節も限りあるものであるという事実にも気付かされます。
もしかすると、意識するにせよ、しないにせよ、有限であるがゆえに、春の喜びは、誰にとっても大切なものなのかもしれません。
無窮の時の流れの中で、一瞬を掬い上げるように生きる人生の儚さと、春のひと時に散りゆく、桜の美しさを重ね合わせるように。
人はいつも、無限と有限、その二つの時をあざなえるようにして生きているのだと春の季節は、私たちに教えてくれるような気がします。
そんな春の季節に、ある旅の物語を、気持ちを新たに、再び紡いでいくことになりました。
それは、昨年から更新が滞っておりました、HAS Magazine。
試行錯誤しながら、改修を重ねることで、ようやく新たな旅に出る準備が出来ました。
この世界に流れる様々な美しい物語に出会う旅へ。
これから、皆様のもとに日々、美しい物語を届けていきたいと考えております。
時折、ふと訪れて頂けると幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
》HAS Magazine