久しぶりの日記となります。
こちらの美しい写真は、Polar Designの畔柳さんの撮影によるものです。
本日の日記の本題に入る前に、少しばかし今年を振り返る文章を。
今年は、まさに激動の年。文明が大きく発達した今、よもやこのような事態になるなどとは、誰もが予想していなかったと思います。
どこまでいってもやはり人というものは、自然の一部なのだという当たり前の事実を思い起こさせる出来事だったようにも感じます。
また悲しい出来事も多く、多くの方々の様々な喪失を伴う月日を思うと、いたたまれない想いを抱かずにはいられません。しかし、喪失があるということは、必ず新しい始まりがあり、その先には光明があるもの。
影と向き合うことで、新たな光を見出すことが出来るのは、世の常でもあります。
こうした時にこそ、功を焦るのではなく、古の人々の言葉に耳を傾けると良いのかもしれません。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ある古人の言葉に出会いました。禅僧・沢庵宗彭の言葉。
「雨露にうたるればこそ楓葉の錦をかざる秋はありけり。」
雨や露にうたれるからこそ、秋になると楓が紅葉し、美しい錦を飾ることになる。人もまた同じく、逆境を経てこそ人は大成するということを表現した言葉です。
遡ること400年前、桃山時代から江戸時代への激動とも言える時代の移り変わりに巻き込まれながら、権力の盛衰や数多くの死をその目で見届けて来た沢庵だからこそ紡ぐことが出来た言葉。
この苦しい時期がいつかのはじまりの種となることを教えてくれるような気がします。
そして、その言葉の時節と呼応するように、春頃から手伝っていたプロジェクトのウェブサイトが先日公開となりました。
大阪唯一の村・千早赤阪村の古民家を改装したサイクルショップ HODGE x PODGE。
写真は、Polar Designの畔柳さんに撮影して頂きました。前述の通り、この美しい木立の写真も畔柳さんの撮影によるものです。
終わりがあれば、またはじまりもあるものだと。
もしお近くにお寄りの際は、是非訪ねてみて下さい。
風情ある景色と個性ある店主がもてなしてくれます。
お店については、また後日書かせて頂きたいと思っております。
では、本日は、この辺りで。
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